楊杰
「要旨」:オノマトペと稱呼される擬音語·擬態(tài)語は人間と自然界の音聲と狀態(tài)を表し、豊かな表現(xiàn)力や描寫力を持っている語彙である。韻律を持っているオノマトペが不可欠な語群で、単調(diào)な言葉に生き生きとした因子を注入することができる。日本語はオノマトペが多い言語である。日本人は日常生活の會話だけでなく、また文學(xué)作品、メディア番組にもオノマトペを大量に使う。中國語にもオノマトペ(象聲詞)が存在しているが、全體の數(shù)は日本語ほど多くない。
泣くという動作は人間の基本的な動作である。日中両言語の中では泣き聲と泣く様子を描くオノマトペが豊富であり、言語生活の中で重要な地位を占めている。本論では、対照研究の方法でオノマトペの特有な音の象徴性特徴を中心にして、日中両言語の「泣く」を修飾するオノマトペの異同點(diǎn)を分析する。
本稿は四つの章に分けて、論説を展開することにした。具體的な構(gòu)成は以下のとおりである。
第一章序論研究問題を提起する。
第二章両國の辭典を利用し、日中両言語の「泣く」を修飾するオノマトペを取り出し、研究対象を明確にする。
第三章前人の研究を參考の根拠にして、日本のコーパスと中國の[國家語委現(xiàn)代漢語語料庫]の例文を通して、両言語の「泣く」を修飾するオノマトペの音象徴の特徴を考察する。
終わりに日中両言語の中では「泣く」を修飾するオノマトペの數(shù)が多い。両者が音象徴の面で類似點(diǎn)があっても、相違點(diǎn)もある。
時間に追われる研究であり、日中両言語の「泣く」を修飾するオノマトペの品詞を今後研究したい。
キーワード:オノマトペ、音象徴性、日中対照、異同點(diǎn)
第一章初めに
「泣く」という動作は人間の基本的な動作である。日中両言語の中で泣き聲と泣き様子を描くオノマトペが豊富である、言語生活の中で重要な地位を占めている?!钙工趣い幼鳏蛐稳荬工霕敗─圣违蕙去冥先毡菊Zにも中國語にもよく見られた。泣き聲と泣き様子によって、人間の様々な感情を分かることができる。そして、オノマトペを使うとき、日本語の學(xué)習(xí)者にとって、これらの問題を理解する必要がある。今まで、オノマトペについての研究は、主に、「笑い」を修飾するオノマトペを?qū)澫螭趣筏皮窝芯郡啶ぁ¥筏郡盲?、本論では、日中両言語の「泣く」を修飾するオノマトペの用例を収集整理し、音象徴おける両言語の異同點(diǎn)を検討してみたい。
第二章「泣く」を修飾するオノマトペ
2.1日本語における「泣く」を修飾するオノマトペ
「泣く」を修飾するオノマトペは泣き聲を表す擬聲語と泣き様子を表す擬態(tài)語を含んでいる。本節(jié)では、『擬音語·擬態(tài)語辭典』、『現(xiàn)代擬音語擬態(tài)語用法辭典』、《新日漢擬聲擬態(tài)詞詞典》、《日語擬聲擬態(tài)副詞詞典》より、「泣く」を修飾するオノマトペを20個取り出した。
擬聲語きーきーおぎゃー
擬態(tài)語おろおろさめさめめそめそめろめろぽろぽろ
擬聲擬態(tài)語ぽろぽろうわーんおいおいおんおんぎゃーぎゃーしくしくひーひーぴーぴーわーわわーんわーんわーんわっわんわん
2.2中國語において「泣く」を修飾するオノマトペ
本稿では《象聲詞例釋》、《現(xiàn)代漢語詞典》(第六版)、《現(xiàn)代漢語大詞典》、《現(xiàn)代漢語重疊形容詞用法例釋》から、以下の「泣く」を修飾するオノマトペを12個取り出た。
「擬聲語」:嗯啊、咕哇咕哇、呱呱、噢噢、歐歐、哇哇哇、嗚嗚嗚,嗚嗚淘淘、嗚嗚咽咽、嚶嚶、幽幽、幽幽咽咽
2.3まとめ
2.1と2.2で、日中両言語數(shù)量を示す。日本語のオノマトペの全體の數(shù)量は中國語の象聲詞(擬聲語+擬態(tài)語)より多い。その中、中國語一拍を繰り返す形語が最も多い。日本語には促音「っ」を添えて、短い泣き聲を表す擬聲語もある。日本語のなか母音を長く引きのばして発音する音が多いである。
第三章「泣く」を修飾するオノマトペの音象徴
3.1日本語の音象徴について
日本語の中の母音がオノマトペにいろいろなイメージをもたらす。例えば「ア」の音では大きさ、広がり、華やかなのニュアンスがあり、「イ」の音からは小ささ、鋭さ、張り詰めた緊張が感じられる?!弗Α工我簸蟽?nèi)に抑えられたニュアンスがあり、「エ」の音は品がない、汚い感じがあり、「オ」の音は內(nèi)にこもった丸く重いイメージを伝える。一部分の子音も特定なイメージがある。
例1、失戀って思いがけない自分を発見する體験です、わんわん泣いても、それも成長のための経験。未練は殘さない。(邦子の?しあわせ?より)
例2.押入のそとにひとり殘された弟が、しくしく泣き出した爲(wèi)、私のすぐの兄に私たちのことを見つけられてしまつた時もある。(太宰治「思ひ出」より)
例3.その後、大阪から関西メンバーの応援に來てくれていた人に対面したとき、控え室に戻って、先にゴールした仲間の顔を見たときに、また涙があふれオイオイ泣いてしまった。(「防府読売マラソン完走記」より)
例4、産室からおぎゃー、という産聲が聞こえてきた。(「新日漢擬聲擬態(tài)詞詞典」より)
例5、お母さんのいるところへ行きたいと言ってメソメソ泣くだけの、ダメ男として描かれているのです。(「泣く速須佐之男命」より)
例1と例3の「わんわん」と「おいおい」という泣き聲は人が激しく泣くの聲と様子を表す。例2は鼻を微かに鳴らして、靜かに泣き続ける様子を表す。例4は生まればかりの赤ちゃんの聲の小ささ、鋭さを表します。例5は弱々しく、あまり聲も立てずにいつまでも泣いている様子。涙っぽく、愚癡っぽい様子を表す。母音のうち「エ」の音が少ない。「エ」のつく擬態(tài)語は品のいいものを形容しにくい?!弗ぁ工我簸·丹?、運(yùn)動が速い狀態(tài)を表し、「ア」「オ」の音が「イ」に対立する傾向がある。
3.2中國語の音象徴について
音素というのは、音色の違いによって分かれた最も小さい音聲単位である。中國語では、発音するときに気流は妨げることを受けるかどうかに基づいて、音素が母音(元音a、i、e、o、u、ü、ê、-i、-i、er)と子音(補(bǔ)音b、p、m、f、d、t、n、l、g、k、h、j、q、x、z、zh、c、ch、s、sh、r、ng)に分けられる。そして、一つの漢字が一音節(jié)と言われ、音節(jié)が聲母(子音)と韻母(母音)のいくつの音素からなっている。
例えば:阿:「a」一つの音素
他:「ta」二つの音素
嘩:「hua」三つの音素
東:「dong」四つの音素
余哲(2010)は現(xiàn)代中國語の象聲詞について、複韻母が少なく、大部分が単韻母と鼻韻母を用いると言った。そして、一部分の子音は日本語のように音象徴を持っている。
例1中國許多做父母的時常這樣進(jìn)行教育:不小心孩子碰了桌子,哇哇直哭,父母就拍打桌子--都是桌子不好,碰了我們的寶寶?。ㄊY元明《龍三精神》)
例2聽了她的話,我再也抑制不住自己的感情,“哇”的一聲哭了出來。(陳國權(quán)《幸虧她的指點(diǎn)》)
例3竟噢噢地當(dāng)真哭了起來。(歐陽山《柳暗花明》)
例4她傷心得很,但又無可奈何,她只能把臉藏在那一摞衣服里,嗚嗚哭了。(彭小連《時間在行走》)
例5男兒,平日有淚不輕彈,大不過是紅紅眼圈兒,現(xiàn)在也嗚嗚起來,使得悲愴的詠嘆調(diào)渾厚深沉。
その中、例1と例2の韻母「a」の「哇哇」「哇」の笑い方は口が一番大きく開け、聲もその他の泣き聲よりよく響く。人にとてもに悲しい非常に激しくの感覚を與る。例3の「噢噢」は「哇哇」より口の形が少し小さく?!竿弁邸?、「噢噢」に比べると、例4と例5の「嗚嗚」は口の形が非常に小さく、悲しい気持ち完全に表現(xiàn)しなくて、ちょっと抑えるの傾向がある。
終わりに
音象徴性はオノマトペの自身の特有な屬性であるから、日中両言語のオノマトペに共有される。しかし、音聲の構(gòu)造が異なる。
まず、母音の部分では、日本語の母音は単母音だけで、數(shù)が五つしかない。それに対して、中國語の母音は単韻母だけでなく、複韻母、鼻韻母もあり、合わせて38個の韻母がある。日本語の母音より中國語のほうが多くて複雑である。単母音の面で、日本語と中國語の「泣く」を修飾するオノマトペは以下の異同點(diǎn)を持っている。
類似點(diǎn):
ア、両言語の中で最も似ている発音が「ア·a」と「イ·i」である?!弗ⅰ」を使う擬聲語は「イ·i」を使う擬聲語に比べてもっと大きく、もっと大きいな聲を表す。
イ、両言語とも、年齢傾向を持っている泣き聲がある。特に女子や子供がよく使う擬聲語があり、しかし、このような傾向は絶対的ではない。
相違點(diǎn):
ア、子音の面では、泣き聲が口から発する聲であるから、両言語の中で息の吐き出しを表す「w」発音の擬聲語は多數(shù)を占めている。そのほか、、中國語の擬聲語の中で、気流が出ることを表す有気音はない。 日本語の「泣く」を修飾するオノマトペは「p、k」の子音ほうが多い。
時間に追われる研究であり、日中両言語の「泣く」を修飾するオノマトペの品詞を今後研究したい。
參考文獻(xiàn)
[1]天沼寧『擬音語·擬態(tài)語辭典』巖波書店1974年
[2]泉邦壽「擬聲語·擬態(tài)語の特質(zhì)」大修館書店1976年
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[4]「現(xiàn)代日本語書き言葉均衡コーパス」國立國語研究所
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[6]田守育啓『オノマトペ擬音語·擬態(tài)語をたのしむ』巖波書店2002年
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